これまでの実績

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インターンOBの声

成長の先にしか見えないもの、きっとある

株式会社雇用促進事業会 藤本彩(熊本県立大学 総合管理学部卒)

 

自分の経験したインターンだけでなく、学生スタッフとしても多くの学生とその仕事に関わってきた藤本さん。現在は、インターンの受け入れ先としてフミダスが何度もお世話になってきた企業で営業の仕事をしています。社会人として学生時代を振り返って、いったいどんな経験が今につながっているのでしょうか?藤本さんに今の思いを語っていただきました。

 

藤本1

 

●いつ、どのような内容のインターンを経験しましたか?

 

株式会社ニーズで、大学一年生の春休みにインターンを経験しました。また、一年生の夏休みにはNPO法人ドットジェイピーの議員インターンシップも経験していました。夏も春もというのは珍しいかもしれませんが、好奇心もあって…(笑)。というのも、議員インターンシップの時は林さん(現フミダスコーディネーター。当時はドットジェイピーの熊本支部で学生代表をしていた)が人の前で堂々と話す姿が印象的で、フミダスの時は土屋さん(当時の学生スタッフ)が人前で話す姿が印象的でした。しかも、二人とも年齢が近いと知ってびっくり。あんな風に人の前に立って話が出来る人になりたいと思ったんです。

 

ニーズでは、シニア向けパソコン教室の新規顧客開拓を担当しました。実際の業務内容としては、ひたすらポスティングです。もちろん大変なこともあるのですが、同じインターン生の仲間ととにかくよく集まって話をしたことで、頑張り続けることができました。また、なかなか成果が出ずに焦っている時に、社長が「なぜパソコン教室の事業をしているのか」という話をしてくださったんです。パソコンの技術だけでなく、シニア層に生き甲斐を提供したい、社長のそんな思いに触れられたことも、とても励みになりました。

 

学生スタッフになったのは2年生の11月でした。土屋さんに誘われたことがきっかけでしたが、2年生の夏に何もしない長期休みを経験したことで、「私はこの間に何をやったんだろう?」と自問自答したこともきっかけになりました。

 

●今はどんな仕事をしていますか?

 

株式会社雇用促進事業会で、営業をしています。仕事は、新規顧客の開拓です。
仕事を始めてから少し驚いたことがあって、会社で営業をする際の資料として、フミダスのインターン生が大学生に行ったアンケート調査のデータがしっかりと使われていたんです。雇用促進事業会では、フミダスのインターンを継続して受け入れてきました。インターン生達は、同じ大学生の立場で、バイトに求める条件や学生生活とバイトの関係などを、たくさんデータにしています。自分自身が営業を始めて思うのですが、これは社内の人間には出来ない仕事でもあるんです。大学生が大学生の声を聴いたということが、とても価値になっている。自分自身、学生スタッフとしてその経過を見てきたことが、こうして仕事の現場で活用されている。会社に何を残すかという部分で、フミダスのインターンが貢献している例だなと思います。

 

●社会に出てから、インターンをやっていてよかったと思えたことはありますか?

 

小さなことではありますが、当たり前とされているような挨拶や気配り、報告・連絡・相談といったことが出来ることが役立っていますし、上司からも評価してもらっています。そのおかげで、お客様とのコミュニケーションでも人対人の関係が作れているかなと思います。

 

堤と藤本

中央が藤本さん

 

●たとえばサークルや実行委員会で求められるリーダーシップと、仕事で求められるリーダーシップには、違いがあると思いますか?

 

あると思います。サークルや実行委員会でのそれは学生の中でのリーダーシップで、周りから人気があって、ウェーイみたいな(笑)。わいわいすればいい、それはリーダーシップなのかな?と。仕事でのリーダーシップは、その人自身も上を見ていること、さらに周囲のメンバーの成長や先のことも考えられることが求められていると思います。私の思うリーダーシップというのは、その人自身が常に前を見る、強くあることだと思うので。その違いは感じます。

 

●もし学生スタッフをする前の自分に将来のアドバイスをするとしたら、なんと言いますか?

 

もっと本気で最初からちゃんとやればよかった、そしてもっと早くやればよかった(笑)。学ぶことがそれだけあったし、あんなに時間があったのは大学生の時だけでした。
実際に自分が動くことで成長できる現場があるのに、大変そう、キツそう、忙しそう、で渋っている自分がいました。自分に出来るのかなというのもあったし、どこかにラクしたい、遊びたいという気持ちもあった。
もしタイムスリップして昔の自分に会えるとしたら、「その先にしか得られないものがあるよ」と言いたいです。ラクなことや楽しいことだったら、それだけの分しか得られないけど、キツイとか大変の先には、それだけの価値があるものを得ることができる。楽しいことは今の自分でもできること。キツそうは、今の自分よりちょっと上にあるもの。そこからしか見えないものが、やっぱりあると思うんです。